包装協議会 平成23年8月開催
今後の包装資材産業の動向ついて
包装、容器出荷額
2006年 2010年
出荷数量(千トン) 金額(億) 出荷数量(千トン) 金額(億)
紙板紙製品 12,695.0 24,794.1 11,635.0(61.7%) 24,160.8(42.4%)
プラスチック製品 3,998.0 17,713.1 3.644.6(19.3%) 17,149.8(30.1%)
金属製品 1,950,7 10,481.9 1,654.0( 8.8%) 9,552.2(16.7%)
ガラス製品 1,466,1 1,396.1 1,359.1( 7.2%) 1,316.5( 2.3%)
木製品 741,0 1,659.6 557.0( 3.0%) 1,248.0( 2.2%)
その他 4,451.0 3,604.5( 6.3%)
合計 20,850.8 60,495.8 18,849.7 57,031.8
紙、板製品
紙、板製品は全包装資材売り上げの42.4%を占めている。これは他の包装資材と比較
して、経済性、機能性、効用性等の使用価値が高いとともにリサイクル、リユース等の環境問題に対しても優れている事だと思われる。
2006年と売上比較しても、包装紙、製袋は103.2%増加して、段ボールシートも97.1%
と、他の包装資材の中では落込みが少なかった。
プラスチック製品
ブロー成型容器、押出成形品が2006年と売上比較して113%、120%と増加し、数量比較では 99.9%、107.8%と横ばい、もしくは増加した。
これは、金属罐、ガラス製品からの転換と、材料の高騰によるものと思われる。
プラスチック製品は、生産性、リサイクル性にすぐれ多層フィルム等の機能性と生産技術の向上により売り上げを拡大している。
金属容器
金属製品は、2006年と売上比較して91%となっている、飲料缶は売上比較で99.4%
と堅調に推移している。
古くから食缶、18L缶、非炭酸飲料、炭酸飲料等で使用されてきたが、物流、生活スタイルの変化により、他の容器への転換が進み、減少を傾向にある。
しかし、飲料缶についてはビール系飲料缶の伸びが大きく売上金額は横ばいとなっている。
ガラス製品
金属製品は、2006年と売上比較して94.3%となり、数量比較で92.7%となっている。
嗜好、滋養飲料は金額、数量ともに順調な伸びがみられたが、他のガラス製品は総じて売上、数量ともに振るわなかった、特に化粧品ビンの落込みが激しかった。
木製品
木製品は、2006年と売上、数量比較して75.32となり、大幅に減少した。
工作機械、重量物等の容器として使用されていたが、近年、物流環境の変化、包装
技術の進歩に伴い、強化段ボールなど他の容器に仕様変更されている、又、輸出梱包の減少の加わり金額、数量ともに長期低落傾向にある。
今後の包装資材の次のようなことを要望したい
内需、外需が盛り上がりを欠ける停滞が続くが、包装産業はさらなる合理化と技術、コスト、品質の総合力が今以上要求されるとともに、今後予想される包装と容器は下記のようなことを意識した技術開発を推し進めてほしい
1 包装に対する意識 生活習慣の改善(マイバック、分別排出)
2 包装の省資源化 包装の減量化、包装の減容化
3 包装の環境適性化 再資源化し易い包装材料、再生された材料の活用、処理コストが低減できる材料、複合材料は避ける、二酸化炭素の発生を抑え植物由来樹脂の利用