2020 年 年頭のご挨拶
令和二年年頭所感 (2020年)
東京包装協会 会長 福本 芳久
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は一般社団法人東京包装協会の運営に対し格別のご理解、ご協力を賜りましたことを心より感謝を申し上げます。昨年は御代替わりの年となり、令和という新元号が定められ、譲位の儀式から大嘗祭までの続いた即位の礼がつつがなく執り行われました。
昨年を振り返りますと、2018/10時点で2019年の世界経済成長見通しが3.7%の予想が現在3.0%になると予想され、2017年を直近のピークから徐々に減速傾向をあり2020年の世界の経済成長は3%に届かない可能性もあり、それに伴う様々なリスク備える必要があると思われます。
米中通商交渉も「部分合意」され、イギリス保守党が過半数の議席をとりEU離脱の問題など道筋が見えてきたものの今年は米中摩擦が単なる貿易のみならず知的財産権安全保障など
今までと違った根本的な問題に合意する事ができるか、EU離脱が順調に行われるかはなど大きな問題が残る中、米国の大統領選挙もあり、トランプ大統領の言動に振り回される1年になると思われる
日本においても、2019年の経済成長率は0.7%になると予想され、2020年の経済成長は0.5%が予想される。5月には新天皇の即位、9月にはラグビーの世界大会が行われベストエイト、10月には 去年に続きノーベル賞を吉野彰受賞したことが明るい話題だった。
しかし、東日本での台風により、多数の河川の氾濫し、人命が失われた。インフラの
整備の必要性が痛感された。
日韓関係の悪化、米中交渉の長期化、消費税増税などで政治影響が外需の不振による内需も減少と経済にも悪影響を与え今後とも不安定な状態続くと思われる。
今年の景気悪化を見込む企業が37%と2年連続して悪化しているが、政府の手厚い経済対策をし、東京オリンピックなどの経済効果により内需の拡大を期待したいところでです。
昨年のわが包装産業界がどのように推移したかを見ますと、全国段ボール工業組合連合会によると令和元年の段ボール需要は1-10月累計で118億2730万(前年比99.9%)なっており年当初の予想を下回っており今後は消費税増税台風の影響などが心配されます。
今年は、「働き方改革」の一環として同一労働同一賃金制度の適用始まり来年には中小企業にまで適用が拡大されます。人材の効率的な活用が必要になり又、大企業を中心として、M&Aなどによる、業務内容の選択と集中が行われ当協会の組合員も昨年に引き続き
厳しい経営判断が求められると思います。
当協会はこのように変化する社会の中で、協会会員の発展のために皆様との連携を密にしながら、情報の発信を提供していくことを考え事業活動を展開していきたく思います。本年も会員、関係各位のご指導ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。