H29年 包装界合同新年会 ご挨拶
2017年1月11日(水)
ホテル 椿山荘 東京
2017年包装界合同新年会
浅 野 会 長 挨 拶
皆様、明けましておめでとうございます。
ただ今、紹介頂きました日本包装技術協会の浅野です。
本日はお忙しい中を包装界合同新年会に大勢の皆様方にご参集賜わり、まことにありがとうございます。ご指名でございますので、主催10団体を代表致しまして、一言ご挨拶を申し上げます。
昨年は、デフレ脱却と経済再生を実現するため、官民の連携した取組みを通して、緩やかながらも経済の好循環が見られた年でした。しかしながら、熊本地域を襲った地震、大型台風や記録的な豪雨など、自然の脅威に驚かされた年でもありました。被災された方々が、一刻も早く従来の生活に戻れますようお祈り申し上げます。
本年は、本格的な災害復旧・復興事業の加速化と共に、新内閣が提唱する「経済最優先」への取組みをさらに進めていく一方、未来への投資を実現する経済対策を早急に具体化し、官民一体となって迅速かつ着実に実行していかなければならない年かと存じます。
このような情勢の中で、少子高齢化の進展や健康志向の増大、さらに循環型社会の構築に向けたライフスタイルの変化など、生活を取り巻く環境が大きく移り変わってきています。それに伴い、包装もまた近未来を見据えて、一層の高度化、多様化、そして、グローバル化へ適切に対応していくことが求められています。 特に今、世界的なトレンドとして、品質、衛生、安全、そして、環境が重要なキーワードとなっております。包装分野においても、品質保証、食品安全、労働安全衛生および環境に対して、各々のマネジメントシステムが 今後もますます高度化されていくことが期待されてます。
その一方で、フードロスの削減、高齢化への対応、そして、地球環境保全といった社会的背景に対して、包装分野では、賞味期限の延長、環境に配慮した素材の使用、さらに利便性の向上など、各々の課題解決に向けた機能の向上がより一層求められるようになってきています。
また、あらゆるものをインターネットでつなぐ「IoT」やロボット、人口頭脳などの技術を駆使した生産性の抜本的な改善への取組みもまた、包装産業にとりましては次の世代へ繋ぐ新たな挑戦となっております。活力ある包装産業の実現を目指して、次代を担う包装人材の育成事業をさらに充実させると同時に、公益事業の推進と強化に力を注ぎ、豊かな社会の構築に向けて進んで参りたいと存じます。
こうした中で当会は、昨秋、東京パック2016を開催しました。今回、50年目という大きな節目での開催となりましたが、内外から述べ18万人を超える来場者をお迎えし、盛大かつ生功裡に開催することができました。これも本日が参集頂きました皆様方をはじめ多くの方々のご支援の腸物と あらためてお礼申し上げます。
本展を通して、次世代を見据え、近未来を先取りするような日本の包装技術を世界に発信することができ、これからの包装を考える上での大きな指針となったことと確信しますと共に、この成功が包装産業のさらなる活性化に貢献することを願ってやみません。
さて、今年は「酉(とり)」年です。干支の「酉(とり)」という漢字は、見た目にもわかりやすく、酒を醸す器、酒壺の形を描いた文字と言われています。新年早々、飲み過ぎには注意したいものですが、酒
は収穫した作物を抽出してつくることから、この「酉(とり)」の字には 「万物が成熟し実る」 という意味があるとされているそうです。
我々の願いである、包装産業の活性化を目指した活動が、実を結ぶような年にしたいものです。
最後になりましたが、本年が皆様方にとりまして良い年となりますよう 心からお祈り申しあげ、10団体を代表しましての新年の挨拶とさせて頂きます。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。