平成二十九年 年頭のご挨拶
一般社団法人 東京包装協会 会長 福本 芳久
平成二十九年年頭所感
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
昨年も一般社団法人・東京包装協会の運営に対し、格別のご理解、ご協力を賜りましたこと、心より感謝を申しあげます。
2016年を振り返りますと、今年の1月に台湾の蔡英文が初めて女性の総裁に就任し、2月にTPP12か国の署名が行われ、5月に伊勢志摩サミットが行われ、夏にはリオのオリンピックでは体操、レスリング、柔道が活躍し金12個を含む41個のメダル獲得し、秋には大隅氏のノーベル医学生理学賞を受賞などの明るい話題がありましたが、その一方で、2月に東京株、1万5000円割れ、4月に熊本地震、6月に英国のEU離脱が決定し、11月にはアメリカの大統領選挙でトランプ氏大方の予想を覆して当選し、全世界に激震が走りました。
平成29年度は、トランプがアメリカ大統領になり、中国の南シナ海への進出、TPPの流動化、韓国の政情不安やEUの政局などの不安定要素あり、日本もその影響で、経済及び、政治が振り回される1年になると思われます。
こうしたなかにあって、わが包装産業界がどのように推移したかを見ますと、全国段ボール工業組合連合会の平成28年(歴年)の段ボール需要予想は段ボール需要動向と経済見通しを考慮して 13、900百万㎡ 前年比101.2%予想しています。
実績としては、平成28年の段ボール需要は、1-9月前年比102.0%と統計上は平成27年1-12月前年比100.8% 平成26年前年比101.3% 平成25年前年比 101.4%と比べても順調に推移しています。
内訳をみますと、前年比では需要部門としては「通販・宅配・引越し用」が好調を維持しており又「電気器具・機械器具用」が輸出関連や国内生産の増加している。地区別には、天候不順、天災の影響を受けて北海道、九州が苦戦しているが東北、関東が安定して推移して総生産数量を維持しています。又、包装産業出荷額も平成27年62,537億円前年比101.6%、平成26年前年比103.0%平成25年 前年比100.8%で段ボール需要とほぼ同じようにおおむね順調に推移すると思われます。
当協会会員の取り巻く環境が大きく変わっております。今後、ネット通販等が大きく売上規模を伸ばしておくと思われます、私共の得意先おいてもインターネットで価格、商品知識などが簡単に検索できる社会になりましたので、専門性に富んだ商品の開発、サービスが求められており、また、コンプライアンス、環境問題、循環型社会等の問題に対応できる体制が求められております。
当協会はこのように激変する時代に柔軟に対応しながら、2017年も協会会員の皆様と企業のご発展をサポートしていくことを重要な使命と考え、本年も鋭意、事業活動を展開していきたく思います。
本年も会員、関係各位のご指導ご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。